三州足助屋敷「手仕事庵」
2005/11/4(金)〜9(水)
八月末の申し込み直前まで出店を迷っていた。
しかし迷いの原因である母の病気も回復に向かっていたので思い切って行くことにした。行って 良かった。実に良かった。
前半は二番弟子が、後半は三番弟子が手伝いに来てくれた。なにしろ 紅葉まつりで人出が多く、とても私一人では対処しきれない。二人とも本業の合間をぬっての山
篭もりだ。有り難いことこのうえない。私のメガネでは冷静に見える二番弟子が注文と火の世話 に追われ(火鉢の炭が時々フーフーしないと消えてしまう。初体験)しっちゃかめっちゃかになっ
ていて笑えた。足助屋敷は一昔前の暮らしぶりや手仕事を伝え残す貴重な処だ。今の暮らしは暖 房ひとつとっても便利だがどこか味気ない。
晴れ女の二番弟子と今年雨男の三番弟子 が入れ替えの日は大雨だった。売り上げが一番見込める日曜日だというのに。が、そんなことは
どうでもいいと思える程楽しく実りある流しであった。どこへ行っても面倒がって写真を撮らな いもんで、皆様に画像でお伝え出来ないのは残念であるが、是非来年は出向いてナマの
足助を見 て触れて感じて欲しいのだ。その価値おおいに有りなのだ!
追記:最終日の夜「足助の鍛冶やさん」というライブハウス兼レストランに三番弟子と同行。お 店の了承を得ていないもんで詳細を書き記すことは控えるが、気持ちがジワ〜ッと熱くなる夜だっ
た。
ご主人と奥様の温かいお人柄に触れ、感激にむせび泣いてしまった。見れば三番弟子も泣い ているではないか!誰かを、何かを、大事に思う気持ちが強く深くなった。気がする。宿舎まで
の帰りに真っ暗な山道から見上げた空は広く、星のつぶつぶも大きくくっきりと光っていて、東 京に持ち帰りたいと思った。毎日眺めたいと本気で思った。叶わぬ夢なら私が足助に引っ越そう
か。生まれ育った足立も足助も「足」がつくので、なにか他人のような気がしないのよね〜。
(2番:3番弟子とバトンタッチで週末観光兼お手伝いをしてきました。まだ紅葉も本番ではなかったけど、有数の紅葉名所のようで行ってみると素朴で本当に良いところで、お手伝いですがひさびさに心が洗われました...。)