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11月(霜月)
丸井溝ノ口
吉祥寺ロンロン アミー
足助屋敷手仕事庵

丸井溝ノ口
2004/11/20(土)〜11/25(木)

手作り展は楽しい。色々な作り手達に逢って、とても刺激を受ける。皆それぞれ「我が道を行く」というエネルギーに満ち満ちている。私が彫り道に入り始めた頃に出逢った人などは特に「まだ頑張っているのね」などとお互い喜びあったりして。社員食堂がこれまた安価で美味しく、日頃栄養失調気味の身には有り難くずっとここで働きたいと思ったほど。充実した食事は心にも栄養をもたらすものだ。いくらか肥えた。おかげで年末にかけての激務をこなせそうだ!?

吉祥寺ロンロン「私の手作りアミー」
2004/11/13(土)

お陰様で3ヶ月に一度の出店も定着。ここはあらゆる人がそれはそれは良く通る。「ながしのはんこほり、 はんこやまなちゃん」と看板を読み上げる人も他の現場の群を抜いて多い。武蔵野市では「声に出して読みたい日本語」に指定されているのかと錯覚してしまう。照れるよ。
一週間シャカリキに彫りまくった。翌日緊張ほどけ風邪でダウン。同じく、流し始めて8年余り苦楽を共にしてきた相棒が最終日にダウン!「モウツイテユケナイ」と泣く。見ればその脚、痩せこけてひん曲がっている。おー可哀想に!これまでよく酷使に耐えてくれた。雨の日も雪の日も猛暑も極寒もいつも愚痴ひとつこぼさず付き添ってくれた。有り難い。
そう、カレとは今まで荷物を運んだり看板の台になってくれたキャリーカートのこと。二番弟子達の強い薦めで新しい相棒を急遽調達。新カレはひと回り体格も良くステップも軽やか。これから流しの新しい歴史を刻んでゆく。元カレを背負ってもらい家路に。モノにも魂が宿っていると信じているので別れがつらく、捨てて来れなかった。なくてはならない存在。素晴らしい仕事をしてくれた。ありがとう。忘れないよ!

2004/11/7(日)

8月に出て以来あっという間の三ヶ月。山里流しでは忙しく、ずっと下を向いて彫りっぱなしだったため、首の疲れが今になって出てきた。身体の割りに首から上が大きいというアンバランス体型なもんで。

愛知県東加茂郡足助町足助屋敷手仕事庵
2004/10/29(金)〜11/ 3(水)

出店のお誘いを受けるまで名前も知らなかった足助村。行ってびっくり、山の中。各々木造の小屋をあてがわれ、もみじで名高い香嵐渓を背に川音を聴きながらの仕事。小屋の上には銀杏の木。大好物のぎんなんがよしずの屋根にぼとぼと音をたてて降ってくる。目の前には庭園と山。素晴らしいロケーション。空気もご飯もアレもコレも全てがおいしい。都会では閉じ気味の心が自然と開いてしまう。同行してくれた三番弟子も益々口上冴えわたり、頼もしく楽しい。
毎晩11時には眠りにつき毎朝6時に起きて山道を歩く。行き交う人と自然に挨拶を交わすのも嬉しい。便利とはいえない生活だが不都合も不満も感じない。色んな虫が多く睡眠中まぶたをくわれ腫れあがってしまうがそれも笑いの種になる。居心地が良いというのは大事なことだ。お客様の反応もとても良く特に子供達が出来上がったはんこを見て喜ぶ姿は心から嬉しい。
最終日には彫っている途中で涙が溢れてしまい困った。ココに私を運んでくれた縁への感謝やココで出逢ったみんなを大好きになったことやココにずっと居たいという気持ちがぐっと激しく押し寄せたのだ。
来年も必ず行きます。足助万歳!
 
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