愛知県東加茂郡足助町足助屋敷手仕事庵
2004/10/29(金)〜11/ 3(水)
出店のお誘いを受けるまで名前も知らなかった足助村。行ってびっくり、山の中。各々木造の小屋をあてがわれ、もみじで名高い香嵐渓を背に川音を聴きながらの仕事。小屋の上には銀杏の木。大好物のぎんなんがよしずの屋根にぼとぼと音をたてて降ってくる。目の前には庭園と山。素晴らしいロケーション。空気もご飯もアレもコレも全てがおいしい。都会では閉じ気味の心が自然と開いてしまう。同行してくれた三番弟子も益々口上冴えわたり、頼もしく楽しい。
毎晩11時には眠りにつき毎朝6時に起きて山道を歩く。行き交う人と自然に挨拶を交わすのも嬉しい。便利とはいえない生活だが不都合も不満も感じない。色んな虫が多く睡眠中まぶたをくわれ腫れあがってしまうがそれも笑いの種になる。居心地が良いというのは大事なことだ。お客様の反応もとても良く特に子供達が出来上がったはんこを見て喜ぶ姿は心から嬉しい。
最終日には彫っている途中で涙が溢れてしまい困った。ココに私を運んでくれた縁への感謝やココで出逢ったみんなを大好きになったことやココにずっと居たいという気持ちがぐっと激しく押し寄せたのだ。
来年も必ず行きます。足助万歳!